心不全は、あらゆる心疾患に伴う病態であり、人口の高齢化、高血圧や糖尿病など生活習慣病の増加、急性冠症候群に対する急性期治療の普及および治療成績の向上などにより増加しています。
我々は、心臓血管外科はもちろんのこと、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士、臨床検査技師、臨床工学技士など多職種共同体制により最良の治療を行うよう努めています。
急性心不全に対しては、速やかに基礎疾患を究明し、薬物療法はもちろんのこと、非薬物治療法として、大動脈バルーンパンピング（IABP）や経皮的心肺補助（PCPS）等の補助循環療法を行っています。
また、慢性心不全に対しても、ガイドラインやエビデンスに基づいた薬物療法を行い、さらに、重症心不全に対しては、左室形成術や両室同期ペーシング療法（CRT）を行っています。心不全治療の拡充が求められている、遠隔医療や在宅医療、緩和ケアの実践についても多職種共同体制での対応に努めています。
現在、最新の心筋再生療法に関しても研究を始めています。