診療・研究内容

画像検査 Image inspection

画像検査について

当院では、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患に対し、マルチスライスCT(MDCT) にて心臓を撮影し、コンピュータ処理の上3次元画像を含む様々な方法により心臓を評価しています。近年の画像診断技術の向上により、主に入院での心臓カテーテル検査にて評価されていた冠動脈病変やその他の心疾患の診断が外来診療でも可能となりました。
現在、当院では320列MDCT(Aquilion One(キャノンメディカルシステムズ社製)により年間約500例の検査を施行しております。従来のCTよりも被爆量や造影剤量が少なく、低侵襲に高精細な画像診断が行えます。
2020年6からはMDCT画像からAI技術を使って心筋虚血を解析するFFRCTを開始いたしました。本検査は2018年12月に保険償還されたもので、従来の検査方法に比べ、検査精度の拡大、入院の削減などを行うことができる画期的な検査方法です。
当院内だけでなく、地域医療に貢献できるよう、放射線科医や放射線技師の協力の下、電話での予約対応や読影結果レポートでの報告等、地域連携システムの構築に努めています。
研究においては、冠動脈疾患の診断と各種パラメーターの測定を行い、冠動脈リスクファクーの有無、PWVやFMDとの関連性を検討してきました。これまでに多くの論文報告や症例報告を行っています。

  • 冠動脈CT図

    FFRCT解析への流れ

  • 図1(冠動脈CT症例数)

    冠動脈CTとFFRCT解析