福岡大学 医学部 心臓・血管内科学講座

当院からのお知らせ

2021.01.01 新着情報

新年のご挨拶

謹んで新春のお慶びを申し上げます。
   旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。また、私が教授に就任させていただいてから3年が経過しましたが、これまで多くの先生方に支えられ、教室運営ができておりますことを厚く御礼申し上げます。
福岡大学は、地域医療に貢献すべく、3つの病院「福岡大学病院」、「福岡大学筑紫病院」、「福岡大学西新病院」を開設し、「患者さん中心の寄り添うあたたかい医療」を展開しております。福岡大学病院では、「循環器内科」を標榜し、虚血性心疾患、不整脈疾患、末梢血管疾患、弁膜症、心不全、心膜・心筋炎、心筋症、肺高血圧症などの心臓・血管疾患と、冠危険因子の高血圧、脂質異常症、糖尿病、痛風、肥満などの代謝性疾患に対し、24時間体制で診療を実施しています。
   また、福岡大学病院では、ハイブリッド手術室を開設し、国内でも数少ない最新の自走式の血管撮影装置「Discovery IGS730」を導入しました。ハイブリッド手術室とは、手術台と血管撮影装置を組み合わせた手術室で、外科手術による治療とカテーテルによる低侵襲血管内治療を手術室と同等の空気清浄度を保ちながら同一の室内で行うことが可能です。したがって、カテーテル治療のみではできない病変に対して手術を同時に行うことができ、手術侵襲が大きい場合、カテーテル治療で代替することができます。循環器内科医、心臓血管外科医、麻酔科医、放射線技師、臨床工学技士、看護師など多職種で連携した「ハートチーム」により、手術時間短縮や出血量減少、造影剤量や被ばく線量の低減など患者さんに優しい先端医療を提供していきます。
   さらに、当科では、一般内科から循環器専門まで診療できる医師育成につとめ、多くの臨床試験を企画し、様々な先端治療や臨床エビデンスを創出し、教室全体に活気があり人を育てる環境整備に努めております。
   今後も福岡大学病院の近隣の方々や医療機関のお役に立てますように一層努力して参りますので、今年もご指導のほど宜しくお願いします。

福大医学部心臓・血管内科学 三浦伸一郎